こんにちは、タカオ(@_takaodoi)です。
このブログでは、カメラ・ブログ・アカペラに関する情報を発信しています。
「Eマウントの標準ズームレンズや単焦点レンズが揃ってきたし、そろそろ広角レンズも欲しいな。」
「ジンバルを使った動画撮影に挑戦してみたいな。」
こんなことを思っている方向けに今回はTAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)の紹介していきます。
TAMRONから2019年7月25日に発売されたEマウント用の大三元広角ズームレンズです。
この記事はこんな人にオススメ!
- 安くて明るい広角ズームレンズが欲しい
- 軽量な広角ズームレンズを探している
- ジンバルを使った動画撮影に向いているレンズって?
この記事を読んでいただくと、以下のようなことが分かります。
この記事を読めばこんなことが分かる!
- 軽量&低価格がいい広角ズームレンズはTAMRON 17-28mm F/2.8
- インナーズームなのでジンバルを使った動画撮影にも最適
それでは早速、このTAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXDを詳しく見ていきましょう!
TAMRON 17-28mm F/2.8の製品仕様
17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)は、TAMRONから2019年7月25日に発売された広角ズームレンズです。
SONY Eマウント用初のサードパーティー製広角ズームレンズ(F2.8通し)です。
軽量、F2.8通し、低価格(2020年5月で10万円以下)といった特徴を持つレンズとなっています。
仕様詳細
それではまず、レンズの仕様を見ていきましょう。
モデル名 | A046 |
焦点距離 | 17-28mm |
明るさ | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.19m(広角端)/ 0.26m(望遠端) |
最大撮影倍率 | 1:5.2(広角端)/ 1:6(望遠端) |
フィルター径 | Φ67mm |
最大径 | Φ73mm |
長さ | 99mm |
質量 | 420g |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
希望小売価格 | 125,000円(税抜) |
本レンズも他のTAMRONのズームレンズ(28-75mm、70-180mm)と同様に以下3点が大きな特徴ですね。
- F2.8の明るいレンズ
- 420gという軽量設計
- 希望小売価格125,000円(税抜)という低価格
フィルター径もφ67mmでTAMRONズームレンズ三兄弟で使い回すことができます。
フィルター径が大きくなると、ND・PLフィルターなども高額になってくるので使い回せるのは非常に便利ですね。
TAMRON 17-28mm F/2.8の3つのオススメポイント
それではここからは、TAMRON 17-28mmの3つのオススメポイントについてそれぞれ解説していきます。
- 420gという軽量ボディ
- 圧倒的な低価格設定
- インナーズーム採用でズームしてもレンズの長さが変化しない
420gという軽量ボディ
本レンズも他のTAMRONのズームレンズ同様に軽量な設計となっています。
まず、Eマウントの大三元(F2.8通し)広角ズームレンズで重さ比較してみます。
レンズ名[メーカー] | 重さ |
---|---|
FE 16-35mm F2.8 GM[SONY] | 680 g |
14-24mm F2.8 DG DN[SIGMA] | 795 g |
17-28mm F/2.8 Di III RXD[TAMRON] | 420 g |
SONYやSIGMAのレンズよりも約300~400g軽く設計されています。
缶ジュース(350ml)1缶分ほど軽いということになります。
さらに、現在発売されている全ての広角ズームレンズでも重さ比較してみます。
レンズ名[メーカー] | 重さ |
---|---|
FE 16-35mm F2.8 GM[SONY] | 680 g |
FE 12-24mm F4 G[SONY] | 565 g |
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS[SONY] | 518 g |
14-24mm F2.8 DG DN[SIGMA] | 795 g |
10-18mm F4.5-5.6 FE Zoom[LAOWA] | 496 g |
17-28mm F/2.8 Di III RXD[TAMRON] | 420 g |
何とEマウント用の全ての広角ズームレンズの中でも最軽量となっています。
TAMRON公式ページにも以下のような説明がある通り、使いやすさ・持ち運びやすさを考慮した小型・軽量設計の広角ズームレンズとなっています。
驚異的な小型軽量ボディ。気の向くままに、どこへでも
出典:タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) 製品情報 | Eマウント | 超広角ズーム レンズ – TAMRON
もっと日常的に大口径超広角を使っていただきたい。そのため、ユーザビリティにこだわりました。ズーム域をあえて焦点距離17-28mmとすることで、長さ99mm、質量420gという驚異的な軽量・コンパクト化を実現。
圧倒的な低価格設定
本レンズは、価格もとても魅力的です。
F2.8通しの広角ズームレンズとしては、ダントツの低価格となっています。
先ほど同様、他のEマウント用の広角ズームレンズと価格を比較してみます。
(2020年5月[記事執筆]時点の価格.comの価格)
レンズ名[メーカー] | 価格 |
---|---|
FE 16-35mm F2.8 GM[SONY] | 222,921 円 |
FE 12-24mm F4 G[SONY] | 167,999 円 |
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS[SONY] | 125,980 円 |
14-24mm F2.8 DG DN[SIGMA] | 150,280 円 |
10-18mm F4.5-5.6 FE Zoom[LAOWA] | 111,375 円 |
17-28mm F/2.8 Di III RXD[TAMRON] | 94,000 円 |
価格の面でも他の広角ズームレンズより優れていることが分かります。
SONY純正の大三元広角ズームレンズのFE 16-35mm F2.8 GMの1/2以下の価格で購入することが可能です。
インナーズーム採用によりレンズ長が変化しない
TAMRON公式ページにも以下のように記載がある通り、本レンズはインナーズームのレンズとなっています。
つまり、ズーム全域(17-28mm)でレンズの全長が変わりません。
驚異的な小型軽量ボディ。気の向くままに、どこへでも
出典:タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) 製品情報 | Eマウント | 超広角ズーム レンズ – TAMRON
本レンズはズーミング時に長さが変化しないため、撮影時の安定した操作性を叶えます。
このインナーズームがどういった点でメリットになるかというと、ジンバルでの動画撮影時に活きてきます。
ジンバルを使った動画撮影の際、ジンバルにカメラを取り付けて重心調整(バランス調整)を行います。
主要なジンバルでは、パン・チルト・ロールという3軸それぞれに対して重心調整を行います。
この調整により、安定した撮影ができたり、ジンバルのモーターへの過度な負荷を軽減することができます。
ただインナーズームではないズームレンズを使用した場合、ズームすることでレンズの長さが変わります。
レンズの長さが変わるとカメラの重心位置も変わるので、せっかく調整したジンバルの重心調整が狂ってしまいます。
その結果、滑らかな映像が撮れなかったり(微振動したり)、ジンバルのモーターへの負荷が大きくなったりします。
しかし、本レンズはインナーズーム(長さが変わらない仕様)でズームした時でもレンズの全長が変わらないため、ジンバルを使った動画撮影への影響がほぼありません。
※実際にはレンズ内部で構成レンズが移動しているため、若干の影響はあります。
そのため、本レンズはジンバルを使った動画撮影にとてもオススメなレンズであると言えます。
TAMRON 17-28mm F/2.8の2つの気になるポイント
それでは次に本レンズの2つの気になるポイントについてをお伝えしていきます。
- 17-28mmという焦点距離
- AF/MF切り替え・AELボタンがない
17-28mmという焦点距離
1つ目は、17-28mmという焦点距離に関してです。
まず広角側の17mmですが、よくある一般的な広角ズームレンズよりも1mmだけ長い焦点距離となっています。
※SONY純正レンズ(FE 16-35mm F2.8 GMやVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)も16-35mmのように広角側は16mm始まりになっています。
広角になればなるほど、1mmの差は大きいと言われています。
そのため、この広角側の1mm長いの焦点距離を許容できるかどうかが本レンズ購入の見極めポイントになります。
さらに望遠側の28mmに関しても、先ほど紹介したような一般的な広角ズームレンズと比較すると7mm短い焦点距離になっています。
一般的に標準域の焦点距離と呼ばれる35mmまではズームできません。
そのため、広角~標準域でのスナップ写真には使いづらくなってきます。
本レンズの使用を考えるのであれば、この点を許容するか、代替案(APS-Cモードの使用 or TAMRON 28-75mmと併用)で対応するといったことをしなくてはいけません。
つまり、使い方によって向き・不向きがあるレンズだということが言えます。
AF/MF切り替え・AELボタンがない
2つ目は、レンズ自体にAF/MF切り替えボタンがないという点です。
他のSONY純正 GM・GレンズやSIGMAの広角ズームレンズには付いている「AF/MF切り替えボタン」や「AELボタン」が本レンズには付いていません。
※なお、SONY純正 ツァイスレンズ(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)に「AF/NF切り替えボタン」や「AELボタン」は付いていません。
これらのボタンが付いていないことにより、撮影時の自由度に若干の制限が出ることが考えられます。
他のレンズであれば、レンズ側の「AF/MF切り替えボタン」でAF⇔MFを切り替えることができますが、本レンズの場合はメニュー画面 or カスタムボタンから切り替える必要があります。
ただこの点も価格を抑えるための設計だと考えることができます。
本レンズの使用するかつAF/MFをよく切り替えるということであれば、カスタムボタンにAF/MF切り替えを割り当てて対応するといったことが1番の対策になりますね。
まとめ:軽量×低価格×インナーズーム→動画撮影にもオススメの1本
さて、今回はTAMRONの広角ズームレンズ 7-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)を紹介してきました。
TAMRON公式ページからも分かるように、本レンズはF2.8通しというレンズを小型・軽量設計で日常的に使ってもらうような思想で作られています。
機能やデザインもシンプルにし、価格も抑えられているため、まさに日常的に使うにはもってこいの広角ズームレンズとなっています。
また、インナーズームを採用していることにより、ジンバルを使った動画撮影にも向いているレンズになっています。
これから一眼レフを使った本格的な動画を作っていこうと考えている方にもうってつけのレンズです。
ぜひみなさんも本レンズのご購入を検討されてはいかがでしょうか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
他のTAMRONのズームレンズもオススメです!
コメント