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【最初の1本】TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDの3つのオススメポイント【標準ズームレンズ】

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD

こんにちは、タカオ(@_takaodoi)です。
このブログでは、カメラ・ブログ・アカペラに関する情報を発信しています。

SONY α7シリーズのボディを買いたい/買った方、標準ズームレンズは購入されましたか?
SONY純正以外にも選択肢があるので、迷われている方も多いかと思います。

今回は、そんな方にオススメしたい標準ズームレンズを紹介します。
それは、”TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD”というサードパーティー製のレンズです。

特に初心者の方で便利・軽量・コスパの3点を重視している方向けにオススメの標準ズームレンズとなります。
キットレンズなどの標準ズームレンズではなく、手軽に使えてかつ一眼レフの特徴であるボケを生かした写真を撮りたいという方向けのレンズとなっています。

この記事はこんな人にオススメ!

  • α7シリーズと一緒に揃える標準ズームレンズを探している
  • とにかくコスパがいい標準ズームレンズが欲しい
  • 小型・軽量の標準ズームレンズが欲しい

この記事を読むと、以下のことが分かります。

この記事を読めばこんなことが分かる!

  • 初心者の最初の1本にオススメのレンズはTAMRON 28-75mm F/2.8
  • TAAMRON 28-75mm F2.8は便利・軽量・コスパ最強
  • TAMRONのレンズで揃えることのメリット

この記事では、本レンズをオススメする3つの理由をメインに紹介していきます。

目次

TAMRON 28-75mm F/2.8の製品概要

YouTubeより引用:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD for SONY full-frame mirrorless モデルA036 プロモーションムービー

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(model A036)は、TAMRON(タムロン)から2018年5月24日に発売されたSONY Eマウント用の標準ズームレンズです。

本レンズ発売当時は、SONY Eマウント用のF2.8通しの標準ズームレンズ(いわゆる大三元レンズ)は、SONYのGMレンズ ”SEL2470GM” しか選択肢がなかったのですが、本レンズの登場で気軽にF2.8の標準ズームレンズが購入できるようになりました。
※初心者の方にとっては、約8万円(2020.5.7執筆時点)は気軽とは思えないかもしれませんが…。

それでは、さっそく製品仕様を見ていきましょう。

仕様詳細

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(model A036)の製品仕様の中から重要な仕様を抜粋し、表にまとめました。

モデル名A036
焦点距離28-75mm
明るさF2.8
最短撮影距離0.19m(広角端)/ 0.39m(望遠端)
最大撮影倍率1:2.9(広角端)/ 1:4(望遠端)
フィルター径Φ67mm
最大径Φ73mm
長さ117.8mm
質量550g
絞り羽根9枚(円形絞り)
希望小売価格100,000円(税抜)
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(model A036)の製品仕様(抜粋)

青太字にしている部分が、本レンズの仕様上の大きな特徴です。
下記3つの特徴については、後ほど詳しく解説します。

  • F2.8の明るいレンズ
  • 550gという軽量設計
  • 希望小売価格100,000円というコスパ

また、上記3点以外にもフィルター径がφ67mmなのでフィルター類を使いまわせる(後ほど補足説明あり)点や広角端での撮影時に最短19cmまで寄れる=接写できるといった特徴もあります。

初心者の最初の1本にオススメする3つの理由

ここからは、僕がTAMRON 28-75mm F/2.8を初心者の方にオススメする以下3つの理由を解説していきます。

  • F2.8の明るいレンズ
  • 550gという軽量設計
  • 希望小売価格100,000円というコスパ

F2.8の明るいズームレンズ

1つ目のオススメ理由は、本レンズがF2.8という明るいレンズである点です。
このF値のおかげで、背景を大きくぼかした印象的な写真を撮ることができます。

F値は、この値が小さければ小さいほど光を多く取り込むことができます。
そして、F値が小さいレンズで写真を撮れば、背景が大きくボケた写真が撮れます。
逆にF値が大きいレンズの場合は、背景がボケていない、全体がしっかり映った写真になります。

このF値は、カメラやレンズの設定で大きくすることは可能なのですが、小さくすることはできません。
つまり、F2.8のレンズならばF2.8以上の設定で写真を撮ることができます。
しかし、例えばF4のレンズの場合は、F4以上の設定でしか写真を撮ることができません。

TAMRON 28-75mm F/2.8はF2.8という明るいレンズなので、ズームレンズですが背景をボカした印象的な写真を撮ることができます。

小型・軽量で持ち運びやすい

2つ目のオススメする理由は、小型・軽量である点です。
ミラーレス一眼レフカメラの特徴である小型・軽量という点を存分に生かすことができます。

本レンズのTAMRON公式サイトには、サイズ・重量に関して以下のような説明があります。

Model A036が目指したのはフルサイズミラーレスカメラのポテンシャルを最大限発揮させること。「最も使用頻度の高い大口径標準ズームレンズだからこそコンパクトに」と考え、高い光学性能と、レンズの小型軽量化の両方を突き詰め、質量550g・長さ117.8mmを実現しました。日常のスナップ撮影や記念撮影はもとより、ポートレートや風景など専門性の高い撮影分野においてもフルサイズミラーレスカメラの機動性を存分に活かした撮影が可能です。

引用:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 製品情報 | Eマウント | 標準ズーム レンズ – TAMRON

本レンズは、F2.8の標準ズームレンズとしてはとても軽量な550gという重さになっています。
サイズに関しても、他のSONY Eマウント用標準ズームレンズよりも小さく設計されています。

レンズ名[メーカー]重さ最大径×長さ
FE 24-70mm F2.8 GM[SONY]886 g87.6×136 mm
24-70mm F2.8 DG DN[SIGMA]830 g87.8×124.9 mm
28-75mm F/2.8 Di III RXD[TAMRON]550 g73×117.8 mm
各社のEマウント用標準ズームレンズの重さとサイズ比較(F2.8限定)

小型・軽量であるため、α7シリーズに付けっぱなしで気軽に持ち運び・撮影ができるレンズとなっています。
※一眼レフカメラを購入後によくあるのが、重くて持ち運びしにくいために写真を撮らなくなるといったケースです。

参考までに、α7・α7 II・α7 IIIのそれぞれにTAMRON 28-75mm F/2.8を取り付けた時の総重量も記載しておきます。

ボディ名ボディ重量総重量
α7416 g966 g
α7 II556 g1106 g
α7 III565 g1115 g
α7・α7 II・α7 IIIにTAMRON 28-75mm F/2.8を取り付けた時の総重量

どのα7シリーズの本体に取り付けても1kg前後の重量で、ペットボトル(500ml)2本分の総重量になります。
今であれば、価格もこなれてきた現最新機(2020年5月時点)であるα7 IIIとの組み合わせがオススメです。

なお、先ほど紹介したSONYのFE 24-70mm F2.8 GMやSIGMAの24-70mm F2.8 DG DNだと1.4kg前後となります。
長時間の撮影時は、この300~400gの重量差が地味に体力の消耗に効いてきます。

圧倒的なコスパ

最後のオススメする理由は、圧倒的なコスパです。
2020年5月現在(執筆時点)の価格.comの最安値は77,969円で、F2.8の標準ズームレンズとしては破格の価格です。

他のSONY Eマウント用標準ズームレンズ(F2.8)と比較しても圧倒的な価格です。
TAMRON 28-75mm F/2.8だけが新品で10万円を下回っています。

SONY純正のFE 24-70mm F2.8 GMと比較すると約3分の1の価格で購入できてしまいます。

レンズ名[メーカー]新品価格(価格.com)
FE 24-70mm F2.8 GM[SONY]213,500円
24-70mm F2.8 DG DN[SIGMA]114,998円
28-75mm F/2.8 Di III RXD[TAMRON]77,969円
各社のEマウント用標準ズームレンズの価格比較(F2.8限定)

さらに全マウントで時のコスパに関しても気になったので調査してみました。

現在(2020年5月)の価格.comの価格で、初代α7が発売日(2013/11/15)以降のレンズを対象(※)としました。
※本記事がSONY Eマウントのレンズを紹介しているため

すると、実は標準ズームレンズ(F2.8限定)で10万円を切っているレンズは、本レンズを含めて下記3本しかありませんでした。
※価格.comでの比較:価格.com – フルサイズ対応のレンズ 登録日の新しい順 (レンズタイプ:標準ズーム,フォーカス:AF/MF,開放F値:2.5~3.0未満)

  • 28-75mm F/2.8 Di III RXD[TAMRON]
  • SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 [TAMRON](キャノン&ニコン用)
  • AT-X 24-70 F2.8 PRO FX[TOKINA](キャノン用)

この結果かからもTAMRON 28-75mm F/2.8の価格がいかに安いのかということが分かります。

僕がデメリットと感じる3つのポイント

ここまでは、TAMRON 28-75mm F/2.8のオススメポイント(メリット)3つについて解説してきましたが、デメリットがないわけではありません。

本レンズには、下記3点の(僕が感じている)デメリットがあります。

  • ボケがキレイではないことがある
  • 広角側が28mm始まり
  • AF速度が遅いことがある

これらのデメリットをそれぞれ解説していきます。

ボケがキレイではないことがある

本レンズのTAMRON公式サイトには、描写に関して以下のような説明があります。

高い解像力とやわらかなボケ味で、被写体はさらに引き立つ

芯のある柔らかい描写と美しいボケ味、そして合焦部の優れた解像感。これらの両立こそModel A036の最大の特徴です。解像力の高さだけでなく、ピント面においては新設計による最新の高画素カメラに対応する高い描写性能で細部を描きつつ、大口径ならではの柔らかさを表現。ピント面からなだらかに変化する美しいボケ味が被写体を引き立てます。

引用:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 製品情報 | Eマウント | 標準ズーム レンズ – TAMRON

しかし、本レンズで撮影された写真をいろいろ見てみると、後ボケがキレイではない写真をチラホラ見かけます。
特に近接撮影時の後ボケがうるさい(※)という点が目立って目につきます。
※主役の被写体を引き立てるはずのボケが、レンズ性能によってうまくボケていない(目についたりする)状態

ただ、このボケがキレイではないという点に関しては、価格に見合ったレンズ性能ではないかと感じています。
むしろ、この価格・性能でここまで創り上げられているTAMRON 28-75mm F/2.8は素晴らしい設計ではないでしょうか。

僕が本レンズを「初心者の方」向けに紹介しているのは、このような描写を気にする方には向かないレンズだと考えているためです。

本レンズは、初心者の方で大きなボケを一眼レフカメラで試してみたい、という方に向いているレンズになっています。

広角側が28mm始まり

本レンズは、広角側の焦点距離が28mmとなっています。

一般的な標準ズームレンズの広角側の焦点距離は24mmです。
ここで4mmの差が出てくるのですが、広角側の4mmの差は撮影に大きく影響します。

例えば、屋内での集合写真など、多くの人数を広角で撮影する場合などに影響します。
狭い屋内だと被写体から十分に距離を撮って撮影することができないので、この時に4mmの差が撮影に影響してきます(全員が入らないなど)。

ただこの点に関しても、どうしても24mmの焦点距離(画角)での撮影がしたい!、といったこだわりのある方が気にする点になります。

初心者の方にとっては、この点も最初はあまり影響がないのではないかと考えます。
※気になり始めたころには画質も気になり始め、レンズの乗り換え or 単焦点レンズ購入などを考えていることでしょう。

AF速度が遅いことがある

本レンズのTAMRON公式サイトには、AF性能に関して以下のような説明があります。

優れたAF性能がチャンスを逃さない

AF駆動にはステッピングモーターユニット「RXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)」を搭載。RXDはモーターの回転角度の精密な制御が可能なアクチュエーターで、減速ギアを介することなくダイレクトにフォーカス用レンズを駆動できます。これに加え、レンズ位置を高精度に検出するセンサーを組み合わせることで高速かつ精緻なAFを可能に。

引用:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 製品情報 | Eマウント | 標準ズーム レンズ – TAMRON

実際に僕もヨドバシカメラ梅田で実物を触ってみたのですが、十分なAF速度でした。
普段使用のレンズとしては、十分なレベルだと感じました。

しかし、ネット情報ではAFが迷うことがあるといった情報を見かけます。
1秒程度AFが迷い続けるといったこともあるようです。

ただこちらに関しても、初心者の方にとってはあまり気にならないのではないかと感じています。
SONY純正のレンズを使ったことがある場合はそのAF速度の差に気付くかと思いますが、それでも十分実用レベルのAF性能は確保されています

【参考情報】動画時のAF不具合に関して

本レンズは発売初期の製品において、動画モード時にAFが正常に動作しなくなるといった不具合がありました。
しかし、本不具合はTAMRONから提供されたファームウェアアップデートにより解消します。
もし、中古品を購入した場合は下記TAMRONの公式プレスリリースをご確認ください。
28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)ファームウェアアップデートのお知らせ | 株式会社タムロン

TAMRONのレンズで揃えるメリット

ここからは、TAMRON 28-75mm F/2.8だけではなく、他のTAMRONレンズを含めたことに関して少しだけ触れたいと思います。

他のレンズ(広角&望遠ズーム、単焦点)をTAMRON製で揃えることで下記2点のメリットがあります。

  • 17-180mmをF2.8のレンズで揃えることができる
  • フィルターを使いまわすことができる

それぞれ解説していきます。

17-180mmをF2.8で揃えることができる

TAMRONの広角&望遠ズームレンズを揃えることで、何と17-180mmまでの焦点距離をF2.8通しで揃えることができます。

しかも、そのトータル価格は295,714円(2020年5月時点、価格.com情報)です。
※望遠ズームレンズの70-180mm F2.8(Model A056)は、2020年5月14日発売予定です。

SONY純正レンズで同様にF2.8通しのズームレンズを揃えると688,387円(2020年5月時点)になります。
※SONYの場合は、16-200mmの焦点距離となります。

SONY純正と比べ、半分以下の価格でF2.8通しのレンズを揃えることができます。

フィルターが使いまわせる

TAMRON 28-75mm F/2.8のフィルター径は、φ67mmです。
※冒頭の表(仕様詳細)参照

実はこのフィルター径、TAMRONから発売されているすべてのレンズで共通しています。
つまり、このφ67mmのフィルター(レンズプロテクター、PL/NDフィルターなど)を買っておけば、全てのTAMRONのレンズで使いまわすことが可能になります。

レンズフィルターは、意外と値段が高いので同じフィルターを使いまわせるということは、金銭面でとても助かります。

ズームレンズ一覧
  • 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)
  • 17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)
  • 70-180mm F/2.8 Di III VXD(Model A056)
    ※2020年5月14日 発売予定
単焦点レンズ一覧
  • 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F050)
  • 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)
  • 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F053)

まとめ:α7シリーズの初心者向け標準ズームレンズにオススメの1本

今回は、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(model A036)という標準ズームレンズを紹介しました。

本レンズは、サードパーティー製で初のSONY Eマウント用標準ズームレンズ(F2.8通し)だったため、発売当初はとても話題になりました。
しかも、性能や価格などの面でも純正とは違った特徴を持っているため、α7シリーズユーザーに新たな標準ズームレンズの選択肢を与えてくれました。

記事内でもメリット・デメリットを紹介してきましたが、本レンズは初心者の方で便利・軽量・コスパの3点を重視している方向けにオススメの標準ズームレンズであると考えています。
※もちろん、初心者の方以外にもオススメできるレンズです。

特にコスパや重量の面で初心者の方にオススメしたいレンズとなっています。

α7シリーズのボディを買いたい/買った方は、ぜひ本レンズの購入も検討してみてはいかがでしょうか?

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD

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