こんにちは、タカオ(@_takaodoi)です。
このブログでは、カメラ・ブログ・アカペラに関する情報を発信しています。
突然ですが、私は2019年12月にフルサイズミラーレス一眼「α7III」を購入しました。
α7IIIは発売から約2年が経過していますが、それでも私はこのカメラを購入しました。
今回は、私がSONYのミラーレス一眼レフカメラ「α7III」を買った5つの理由についてお伝えしていきます。
理由をギュッとまとめて表現するなら、
俊敏な瞳オートフォーカス
×
フルサイズの高画質
×
小型軽量ボディ
↓
最強=買い
です(笑)。
特に瞳オートフォーカス(以降、瞳AF)の性能が素晴らしいです。
2020年3月下期の「ヨドバシカメラ売れ筋ベストテン」でも堂々のNo.1に輝いています。
https://capa.getnavi.jp/news/332243製品概要
α7IIIは、SONYから2018年3月23日に発売されたフルサイズミラーレス一眼レフカメラです。
下表は製品仕様(抜粋)で、私が特に重要だと感じたものをまとめました。
製品名 | α7 III[ILCE-7M3K] |
画素数 | 約2420万画素(有効画素) |
撮像素子 | フルサイズ (35mmフルサイズCMOSイメージセンサー) |
撮影感度 | ISO50~204800(拡張) |
連射性能 | 約10コマ/秒 |
手ブレ補正 | 〇(5軸) |
液晶モニター | 3インチ (92.16万ドット、タッチパネル、チルト可動式) |
動画記録画素数 | 4K(3840×2160)、30p |
サイズ | 126.9×95.6×73.7mm |
重量 | 約565g(本体のみ) 約650g(バッテリー&SDカード含) |
さらに詳しい仕様は、SONY公式HPをご確認ください。
SONY 公式HP:α7 III 主な仕様 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
α7 IIIをオススメする5つの理由
ここからは、私がα7 IIIの購入に至った5つの理由についてお伝えしていきます。
ちなみに私はα7 IIIを購入する前、PENTAXのK-70を使っていました。
ですので、そのK-70や同価格帯の競合製品であるCanonのEOS RやNikon Z6と比較もしながら魅力をお伝えしていきます。
俊敏な瞳AF
私がα7IIIの購入を決断した一番の理由です。
AI(*2)を活用した新技術により、「リアルタイム瞳AF」機能が大幅に進化(*3)。動きのある被写体でも、シャッターボタンを半押しするだけでリアルタイムに被写体の瞳を検出し続け、高精度に追随します。さらに、「リアルタイム瞳AF」は一部の動物(*4)にも対応。これにより、ペットや野生動物の瞳も高速・高精度に検出し、追随可能(*5)です。
出典:α7 III | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
*3 ソフトウェアアップデートVer.3.0以降で対応
*4 人物と動物ではモードの切り換えが必要です。すべての動物が対象ではありません
*5 シーンや被写体の状態によってはうまくフォーカスが合わない場合があります
特に素晴らしい点は、”シャッターボタンを半押しするだけでリアルタイムに被写体の瞳を検出し続け、高精度に追従”という点です。前機種α7IIでは、このリアルタイム瞳AFの機能はありませんでした。α7IIIで大幅な進化を遂げています。
この瞳AF機能は、近年発売されているミラーレス一眼には基本的に搭載されている機能です。しかし、早くからフルサイズミラーレス一眼を作り続けてきたSONYのカメラの性能(AFの食いつき具合、スピード)は一歩リードしている状態です。
以下の記事で各社(ここではPanasonic LUMIX S1も含む)のカメラの瞳AFの性能がテストされていますが、以下3点のどの性能を見てもα7IIIがリードしていました。
- 瞳を認識する距離
- ファインダー内の瞳AFが動作する範囲
- 瞳AFが一度外れてからの復帰スピード
私が実際に使ってみた印象でも、人物撮影時はほぼ確実に瞳にピントが合っています。
人物写真で人物、特に目にピントが合うことは非常に重要なので、これをカメラの機能として実現している点はとても魅力的です。ピント合わせに使っていた意識(ピントがっているかどうかの確認、フォーカス伸微調整作業)を写真の表現に向けられるようになります。
したがって、撮影に集中することができます。
また、この瞳AF機能は子どもの写真を撮るときにも大活躍します。
小さな子どもはよく動き回るので、しっかりとピントが合った写真を撮ることは非常に難しいのですが、こちらもこの瞳AFの追従性能が解決してくれます。大切な子どもたちの小さい頃の思い出を確実にキレイに残すことができます。
さらに、この瞳AFはネコやイヌといった動物の瞳も検出できます(本体ソフトウェア Ver. 3.00以降)。そのため、家でネコやイヌを飼っている方、ネコやイヌが好きで写真を撮っている方にもオススメしたいカメラです。
以前使っていたK-70はこの瞳AF機能がなかったので、人物写真を見返すとピントを外してることが多々ありました。せっかくいい写真だ!と思って顔の部分をアップにして確認したら、ピントが合っていない…、といった経験を数多くしてきました。
そう言った経験の後にα7IIIを使っているので、この瞳AF機能とその性能には非常に満足しています。
フルサイズならではの高画質
次はα7IIIの高画質性能です。
有効約2420万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと、新世代の画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)を搭載し、常用ISO感度最高51200の広い感度域やα7 II比で最大1.5段分の画質向上、約15ストップ(*)の広ダイナミックレンジを実現。さらに、色再現性をより高め、人物撮影における肌色や、鮮やかな花などを自然な印象で描写します。
やはりフルサイズのイメージセンサーなので、私が以前使っていたAPS-Cのイメージセンサー搭載のK-70と比べると明らかに高画質です。
(イメージセンサーサイズの大きさ:フルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズ)
同じF値のレンズ・焦点距離で撮影しても、ボケ・諧調性・ノイズの少なさといった点で良さを体感できます。
※センサーサイズによる画質の違いについては、こちらの記事が非常に参考になりますのでご紹介しておきます。
“フルサイズセンサー”と“APS-Cセンサー”の違いとは? 知っておきたい6つのポイント | ソニー
以前使っていたK-70の有効画素数は2424万画素でα7IIIよりも多いのですが、センサーサイズがα7IIIの方が大きいので、撮れる画は明らかにα7IIIの方が高画質です。特に暗所撮影時のノイズの少なさは素晴らしいです。
また、普段Lightroomで写真の現像を行っているのですが、読み込み時に黒・白く潰れているように見えている個所も実はちゃんと諧調性を保ったまま記録されており、調整次第で十分に見えるレベルに仕上げることができます。
フルサイズとは思えないサイズ・重量
次にα7IIIのサイズ・重量です。
α7IIIは、フルサイズとは思えない小型軽量ボディに仕上がっています。先ほど製品仕様を抜粋した表に記載しましたが、バッテリー&SDカード込みで約650gと非常に軽いです。サイズも126.9×95.6×73.7mmでとてもコンパクトです。
以前使用していたK-70(APS-C機)と比較してみましたが、サイズ・重さ共にほぼ同等でした。重さに関しては、α7IIIの方が軽いという結果になりました。
また、競合機種との比較は下表のとおりです。各社ともサイズ・重量ともにしのぎを削っていますが、わずかにα7IIIがリードしている印象です。
機種(メーカー) | サイズ(幅×高さ×奥行) | 重量(バッテリー&メディア含む) |
α7III(SONY) | 約126.9×95.6×73.7mm | 約650g |
EOS R(Canon) | 約135.8×98.3×84.4mm | 約660g |
Z6(Nikon) | 約134×100.5×67.5mm | 約675g |
K-70(PENTAX)【参考】 | 約125.5×93.0×74.0mm | 約688g |
多彩な表現を可能にする動画機能
α7IIIは動画性能・機能も非常に優秀です。私も写真だけでなく、動画も撮っていきたいと考えていたので動画性能の高さも魅力に感じました。
フルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出しにより、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍(*1)の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力するため、モアレやジャギーの少ない高解像力を誇る4K動画画質を実現しています。また、インスタントHDRワークフローを実現するHLG(Hybrid Log-Gamma)(*2)への対応や、14ストップの広いダイナミックレンジを実現するS-Log3、最大5倍までのスローモーションと最大60倍までのクイックモーションを最大50Mbpsの高画質フルHDで本体内記録可能なスロー&クイックモーション(*3)など、表現の幅を広げる多彩な動画機能を備えています。
*1 24p記録時。30p記録時は、約1.6倍です
*2 HDR(HLG)映像をテレビで表示する場合は、HDR(HLG)対応ソニー製テレビと本機をUSB接続しご覧ください
*3 音声記録はできません。Class 10以上のSDHC/SDXCカードが必要です
まず、4Kに対応している点は大きいです。すでに地上波もYouTubeも4Kがどんどん普及しています。今後のそういった高画質化にも対応できる力を持っています。
また、動画記録時のフレームレートもフルHDの120/60/30/24pに対応しています。120pに対応しているということは、最大5倍のスローモーション映像を作ることができます(24p時)。映像表現の幅が大きく広がります。
YouTubeでもシネマティック(Cinematic)動画が流行っていますので、そういった作品撮りにはうってつけです。
また、映像の色味を撮影後に作り込むためのLog(S-Log2・S-Log3)撮影、4K HDR向けのHLG撮影にも対応しており、上記の特徴と合わせることでクオリティーの高い動画を作ることができます。
ただ、α7IIIは動画撮影時にリアルタイム瞳AFを使うことはできません。しかし、それでも十分に狙っている個所にピントが合います。また、タッチフォーカス(タッチした箇所にピントを合わせる機能)を使うと、動画撮影中でもピントを合わせる位置を変えることができるので、こちらも映像表現に幅を持たせてくれます。
自分好みを追求できるカスタマイズ機能
最後にカスタマイズ性の高さです。
α7IIIは、本体のいたるところに機能割り当て可能なボタンがついており、それぞれのボタンに自分の好きな機能を割り当てることができます。(下図の赤いボタン)
私もどのボタンにどの機能を割り当てるかを日々模索・検討しています。自分が撮影中に使用頻度が高い機能をそれぞれのボタンに割り当てるのがベストですね。
また、ファンクションメニューと呼ばれるメニューも自分好みにカスタマイズできます。上記カスタムボタンほど頻繁に使用しない機能をここに設定することをオススメします。
さらに、マイメニューと呼ばれる自分だけのメニューページを設定することもできます。ブラウザで言う「ブックマーク」「お気に入り」の機能のようなものです。
それぞれ、用途に合わせてどのボタン・メニューに設定するか、ということを考えるのも非常に楽しいです。多過ぎてわからないといった人は、ネットで検索すれば先人たちが極めた設定を数多く公開しているので、まずはそちらの通りに設定して、徐々に自分好みの設定に変えていくという方法がオススメです。
ちなみに私は、こちらの記事を参考にカスタムボタンの機能を設定しています。今はこの設定で非常に満足しています。
でも気になる点も2つあります…
ここまではα7 IIIの素晴らしい点をお伝えしてきました。しかし、そんなα7 IIIにも2つの気になる点が…。
純正レンズの価格が高め
これはネットでもよく書かれていますし、私が調べている時にも感じていました。
例として小三元と呼ばれるF4通しの標準ズームレンズを比較しても、価格.com情報ではSONYの”FE 24-105mm F4 G OSS”が一番高いです。(2020年4月12日時点)
※ちなみに私は一番初めにこのFE 24-105 F4 G OSSを購入しました。このレンズを一本目に選んだ理由は、後日記事にまとめたいと思います。
レンズ(メーカー) | 最安値(価格.com) | メーカー価格 | 発売日 |
FE 24-105mm F4 G OSS(SONY) | 127,574円 | 181,500円 | 2017年11月25日 |
RF24-105mm F4 L IS USM(Canon) | 122,799円 | 170,500円 | 2018年10月25日 |
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR(Nikon) | 111,670円 | 176,000円 | 2010年9月22日 |
※全て税込み価格を記載、2020年4月12日時点
しかし、解決策がないわけではありません。私が考える解決策は3つあります。
- サードパーティー(SigmaやTamron)のレンズを購入する
- 中古品を購入する
- オールドレンズを購入する
特にサードパーティーのレンズに関しては、各社から素晴らしいレンズが多く出ています。私もすでに1つ購入しています。SamyangのAF 45mm F1.8 FEというレンズです。こちらは標準域と呼ばれる50mmよりも少し広角な45mmでF1.8という明るさのレンズです。使用感も特に問題なく、AFも素早くピントも合いますし、F1.8というF値がキレイなボケを作ってくれます。何より購入時の値段は、何と41,627円でした。(2020年2月7日)
SONYのフルサイズミラーレス一眼を購入したらまずこれを買え!と言われるSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAは、現在77,521円でした。(2020年4月12時点)
約35,000円も安く買えてしまいました。
※Samyang AF 45mm F1.8 FEついてはまた後日記事にしたいと思います。
大三元と呼ばれるF2.8の標準ズームに関しても、SIGMAとTamron両社から純正よりもかなり安い価格でレンズが発売されています。(純正と比べて、SIGMAは半分、Tamronは1/3の価格です。)
ちなみに、私は現在、Tamronの28-75mm F/2.8 Di III RXDの購入を検討しています。やはりF2.8の明るさは非常に魅力的です。ポートレート撮影にうってつけではないかと考え、購入欲をそそられています。
レンズ(メーカー) | 最安値(価格.com) | メーカー価格(参考) | 発売日 |
FE 24-70mm F2.8 GM(SONY) | 208,000円 | 305,800円 | 2016年4月28日 |
24-70mm F2.8 DG DN(SIGMA) | 111,670円 | 148,500円 | 2019年12月20日 |
28-75mm F/2.8 Di III RXD(Tamron) | 75,481円 | 110,000円 | 2018年5月24日 |
※全て税込み価格を記載、2020年4月12時点
-------2020年4月18日追記-------
Tamronから70-180mm F2.8通しの素晴らしいレンズが発表されました。価格もおよそ15万円と大三元レンズにしては非常にリーズナブル。
ぜひこちらのレンズの購入検討もしてみてはいかがでしょうか。
私も気になったので記事にしています。こちらもぜひ見ていただければと思います。
ーーーーーーー--追記終わり---------
また、②や③といった中古品やオールドレンズを使うというのも一つの手です。
オールドレンズを使う場合は、別途マウント変換のアダプターが必要になりますし、基本的にマニュアルフォーカスでピントを合わせることになります。しかし、オールドレンズならではの味のある写真を撮ることができます。また、TECHARTから出ているLM-EA7というマウントアダプターものを使うと、何とオールドレンズをAF化できてしまいます。
α7 IV(後継機)の噂アリ
正直、購入当時に一番迷ったのはこの噂です。以前から2020年に後継機といわれているα7IVが発売されるのではないかということが噂されています。
2020年に後継機種になるであろうα7IVが発売される可能性があるのであれば、そこまで待った方がいいのでは?と考えていました。
しかし、当時めちゃくちゃハマっていたナカモトダイスケさんのこの動画を見て、「確かにそうだ、迷っている時間がもったいない」と思ったことがきっかけで購入に至りました。
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=vP1BsPUHbYE” align=”center” thumbnail=”http://img.youtube.com/vi/vP1BsPUHbYE/default.jpg” title=”カメラの購入を悩んでるあなたの背中を押す動画。【一眼レフ&ミラーレス】” description=”カメラの購入を悩んでるあなたの背中を押す動画。” upload_date=”2019/08/07″ /]
YouTubeより引用(カメラの購入を悩んでるあなたの背中を押す動画。【一眼レフ&ミラーレス】)
「次の機種が出そうだからもう少し待ってみようかな…」
「次の機種が出たら値段も安くなるだろうし、もう少し安くなったら買おうかな…」
当時このように悩んでいましたが、この動画を見てからは、悩んであれこれ考えることに時間を使うより、カメラを買って写真を撮ることに時間を使う方がより充実した日々が送れると思い、購入に踏み切りました。
正直、次の機種がいつ出るかどうかなんて正式発表があるまではっきり分かりません。噂に振り回されるよりも自分が欲しいと思った時にカメラを購入し、バンバン写真を撮って素敵な写真を残した方がいいと思いませんか?
まとめ:間違いなく買いです!
今回は、私が2019年に購入したα7IIIの製品概要、購入した5つの理由、気になる2つのことについて書いてきました。
気になる点は2つあるものの、それを上回るほどの魅力がα7IIIにはあります。私もまだ使い始めて半年も経っていないので、まだまだ使いこなせていませんが、間違いなく言えることは買って正解だった、ということです。
確実に以前よりもカメラを持ち出して写真を撮りに行く機会が増えました。また、このカメラを使って何ができるか、どういった表現ができるかということも日々考えて、調べています。
今、カメラを買おうか悩んでいる方、今使ってるカメラからのステップアップを考えている方の購入のきっかけになれば幸いです。
ぜひα7IIIを購入して、素敵なカメラライフを送りましょう!
本日も読んでいただきありがとうございました!
参考
■オフィシャルサイト
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7M3/
■写真実例
PHOTOHITO:https://photohito.com/camera/brands/sony/model/ilce-7m3/
PHOTO YODOBASHI:http://photo.yodobashi.com/sony/camera/a7_3/
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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